1000時間ヒアリングマラソンはTOEICのコンセプトとは違います
【教材名】1000時間ヒアリングマラソン
価格 | 保証 | スコアアップ目安 | 評価 |
---|---|---|---|
53,784円(送料込) | なし | +50 |
どんな教材なの?
1000時間ヒアリングマラソンはリスニングの「多聴」をするための教材です。
多聴とは、多くの英語音声を長時間聞き流すことで、その結果として英語の音の感覚を高めることを目的にしています。
どうしてあまりおすすめではないのか
ヒアリングマラソンは有名かつ人気な英語教材ですが、TOEICのためだけに作られた教材ではありません。
テスト問題としてTOEICの内容に似た問題が入っているため、TOEICへの効果がうたわれていることもありますが、内容のメインは多聴です。
TOEICでは多聴の力よりもピンポイントで答えになる箇所を聞き取る力が必要になるので、ヒアリングマラソンで身につくリスニングの力はTOEICの点数アップに大きく役立つものではないと思います。
どれくらいの点数の人がどれくらい点数アップできるのか?
ヒアリングマラソンは私が購入したコース以外にもレベル別で複数のコースが用意されています。
いずれのコースを選択した場合でも、ヒアリングマラソンを続けることでリスニングの力が身につきます。
そして、その結果としてTOEICのリスニングのスコアも現状+50程度のアップが期待できます。
実際に使用してみてのレビューと評価
1000時間ヒアリングマラソンは玄人(くろうと)ウケする英語教材です。
内容としてはとにかくたくさんの英語音声を頭にインプットすることを目的に、多種多様の英語音声が収録されたものになっています。
多種多様とは、性別であったり、年齢であったり、国籍であったり、話し方の癖であったりと本当にさまざまな英語音声を聞くことができます。
日本にいる限り、このような多種多様な英語音声を聞くことがなかなかないため、英語が好きな玄人さんに人気の教材です。
しかし、これによるTOEICへの効果はどうでしょう。
TOEICをすでに受けたことがある人なら分かるはずですが、TOEICのスピーカーの声に多種性や多様性はあまりありません。
男性と女性の違いと、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの国籍の多様性しかないはずです。
TOEICでは滑舌が良く、話し方に癖のないスピーカーが使われているため、ヒアリングマラソンのような多種多様な英語音声を聞き取る力は求められてはいません。
つまり、ヒアリングマラソンで学習をすることが直接TOEICのスコアに関係があるかと言えば薄いというのが事実です。
ヒアリングマラソンでリスニングの力を身につけて、結果としてTOEICのスコアもアップするということは期待できますが、やはりこれは遠回りだと言えます。
TOEICの出題形式にマッチしたテスト問題も入ってはいますが、これが中心という内容ではありません。
ですので、「ヒアリングマラソンはTOEICの勉強ができる教材」と表現するのではなく、「TOEICの勉強もできる教材」と表現するのがピッタリです。
やはり直接TOEICの内容にマッチした勉強ができる教材よりは効果が薄くなってしまうのは仕方のないことです。
また、TOEICで求められるリスニングの力は話の流れを把握したり、ピンポイントで回答になる箇所を聞き取る力です。
ヒアリングマラソンは英語の音に慣れることを目的にした教材なので、TOEICで求められるリスニングのスキルとは別のリスニングのスキルを身につける内容になっていて、やはりTOEICとの関連性は高くないと言えます。
良い教材ですが、TOEICへの効果ということを前提にするとどうしても評価が低くなってしまいます。
しかしながら、実用的な英語のリスニングについては間違いのない教材です。
TOEICという枠に限らず、純粋に英語力としてリスニングのスキルを身につけたい人にぜひ使ってほしい教材です。