勉強の段階では不正解の方が得るものが大きい?
TOEICの点数アップのために、TOEIC公式問題集なり予想問題なりを解いていくことになります。
そのとき、注意をした方がいいことがあるので、今回ここで説明していきます。
TOEICの試験本番では200問を回答することになります。
そのための勉強としても、相当多くの問題を解くことになるのは誰もが経験をしているとおりです。
このように解く問題数が多いゆえに気をつけた方がいいことがあります。
それは、偶然正解できたのかどうかを考えるということです。
例えば、TOEICの本番と同じように200問を解いたとします。
解いた後はその答え合わせをするのですが、200問と問題数が多いために、答え合わせにも相当な時間がかかってしまうものです。
そんなとき、多くの人はとりあえず回答の正解・不正解をチェックして、不正解だった問題を確認していくことになると思います。
実はここが落とし穴なのです。
その理由は、正解だった問題について、完全に理解していて正解だったのか、それとも偶然正解だったのかまで把握をしていないということです。
問題数が多いゆえに正解だった問題について深掘りをしない人が多いと感じます。
しかし、仮に正解であっても、それが偶然の正解であれば、実質的には不正解のようなものです。
それだったら逆に不正解でその問題について深掘りをして理解につなげた方が得るものは多くなります。
つまり、単純に「正解・不正解」という基準だけで答え合わせをするのではなく、「正解・不正解・悩んだ末に正解」という3つの分類をして答え合わせをしていくべきです。
そして、不正解と悩んだ末に正解だった問題について、理解を深め、次は同じような問題で絶対に間違えないようにしましょう。
これがTOEICに限らずいかなる試験問題においても正しい答え合わせの仕方になります。
また、正解であった問題の中にある回答の選択肢を見ることもとても重要です。
回答の選択肢というのは、正解となるものに似ているもの、ひっかけのもの、多くの人が間違いやすいものなどが含まれています。
何の意図もない無意味な選択肢があるとは私は思いません。
つまり、正解ではなかった選択肢に有益な情報があるということです。
きっとここまで見ていくのは時間的に厳しいかと思います。
しかし、ここまでやる人がいないがゆえにここまでやっていると大きな差となることでもあります。
自分が悩まず自信を持って正解だった問題は誰もがしっかりと確認をしませんが、そこには有益な情報があります。
TOEICという試験の出題傾向もよく分かってくるものです。
この視点を持って、正解ではなかった選択肢まで確認をしていくメキメキと力はついていきます。