ETSの情報に操作されてはいけない

TOEIC公式問題集が一番おすすめの教材というのはウソ!?

TOEICはアメリカの非営利テスト開発機関ETS(Educational Testing Service)が主催するビジネスにおける英語力を測定するための試験です。

 

試験の性質上、問題用紙を持ち帰ることができないため、実質的にTOEICの過去問というのは販売されていません。

 

そのため、多くの人が本番を想定した予想問題を解いて勉強をしています。

 

そんな中、唯一過去問に確実に近いと言えるのがETSが自ら販売を行っているTOEIC公式問題集です。

 

このサイトで紹介しているとおり、私も公式問題集を使ってきた経験があります。

 

たしかにTOEICの試験さながらの問題を解くことができるのですが、一番おすすめの教材かと言われればそうではありません。

 

私はTOEICのための他の教材も多数使用してきたので比較の目を持って教材の内容を判断できますが、公式問題集ほど解説が薄いものはありません。

 

また、解説の内容も私としては役に立たないものだと思っています。

 

むしろ公式問題集はETSがTOEIC受験者を自分たちの思惑にはめるための教材だと私は思っています。

 

当然のことですが、主催機関のETSとすれば、私のようにテクニックでTOEICの点数を取られるのがもっとも嫌なことだと思います。

 

「TOEICはテクニックで点数が取れてしまうから英語力は関係ない」

 

こんな噂が広まればETSとしてはマイナスなことしかありません。

 

ETSはもともとビジネスの場面でどれくらい英語が使えるかという力を測るためにTOEICの問題を作成しています。

 

つまり、実際にその人物に対峙して英語力を見ることなくいかに現実の英語力をTOEICで測定するかをテーマにしているわけです。

 

ですので、それとは真逆の行いであるテクニックで点数を取る受験者に対していい思いをするわけがありません。

 

だからこそ、このような受験者を駆逐すべくしてTOEIC公式問題集を販売しているのだと私は思っています。

 

「公式問題集は唯一の過去問である」と認識させ公式問題集を買ってもらう。

 

そして、その中で一切テクニックについては触れず、まっとうな方法で問題を解くことのみを教える。

 

これがETSの狙いではないでしょうか。

 

私はこの事実に気がつくのにだいぶ時間がかかりました。

 

しかし、実際の他のTOEICの教材を使用して、テクニックを学んだことで短期間で大幅に点数がアップしました。

 

ですので、私は今後TOEICの公式問題集を使うことはありません。

 

使うときはTOEICの本番前に体を慣らすために使うくらいです。

 

ETSとしてはテクニックをひたすら解説した教材が大嫌いなことでしょう。

 

あくまでもETSはわれわれの相手であり、敵である、この認識が点数アップには必要です。

 

事実として、ETSは世界各国でTOEICを年間10回も毎年開催し、相当な数の受験者を毎回集めています。

 

これによって得られる受験料はものすごい金額なのは想像しなくても分かるでしょう。

 

しかし、これもTOEICが試験としてビジネスマンの英語力を測定するためのスタンダードの地位があるからこそ成立するものです。

 

もし、TOEICの試験としての信ぴょう性がテクニックよって崩れれば、ETSの金銭的ダメージは計り知れません。

 

そうはさせないためにも、ETSはTOEICをテクニックで攻略する人を排除したい思いは強いでしょう。

 

よって、ETSは自分たちの今の立場を死守するためにも、自分たちにとって都合の良い情報しか流すことはありません。