TOEICの採点方式

TOEICの採点方式はかなり複雑、巷のウワサには嘘が多い?

自己ベスト

 

TOEICの採点方式には多くの謎があります。

 

そもそも全問正解していなくても満点の990点が取れる場合があります。

 

つまり1問何点という採点はしていないということです。

 

こんな説もよく耳にします。

 

「TOEICは受験者の偏差値で採点されている。9月や10月は就職活動を前にした大学生がたくさん受験してTOEIC全体の平均点が下がるから点数が取りやすい。」

 

確かに、これは私も経験しています。

 

受験者が多くて平均点が下がりやすい月に高得点が取れ、1月は新年早々で本気度の高い人しか受験しないため平均点が上がるので点数が取りづらいということはありました。

 

しかし、どうやらこれも偶然や錯覚であり、真実ではないようです。

 

事実として、採点方式はその仕組について詳細には公にされていません。

 

※詳細に公にされていないため、以後の記述は断定型ではない「〜のようです」という表現にしています。

 

採点方式の定義は「英語力に変化がない限り、何回受験をしても点数は同じ」ということのようです。

 

つまり、受験者の平均点に自分の得点が影響を受けることはないということです。

 

また、仮に1問間違えてしまったとしても英語力に変わりがないのであれば満点になることもこの定義では納得できます。

 

それでは具体的にどのような採点が行われているのでしょうか。

 

まずは問題の正当性と妥当性の検証が行われるようです。

 

問題の正当性と妥当性の検証とは、その問題が問題としてふさわしいのかを判断するという意味です。

 

「同じ英語力であれば同じ点数になる」ということを裏返せば、毎回同じレベルの問題が出題される必要があることが分かります。

 

つまり、回によって極端に問題が難しくなったり簡単になったりということがないように試験問題は作られています。

 

しかし、実際に試験を実施すると、難易度に差が出てしまうものです。

 

そこで、まずは受験者の回答の正解と不正解の傾向から、難易度に差が出てしまった問題を採点から除外しているそうです。

 

つまり、これが問題の正当性と妥当性の検証であり、回答をしてもスコアにカウントされない問題もあるという意味です。

 

そして、それぞれの問題ごとの難易度を決定し、それを問題の配点として点数化します。

 

まずはこのように問題側で配点らしきものを決定しているようです。

 

次に、それぞれの受験者がどの程度の難易度の問題をどの程度正解しているかでスコアを決定していきます。

 

これによって合計点数が出るというわけです。

 

複雑な採点方式ゆえに同じ英語力であればいつ受験しても同じ点数になるという仕組みが作られています。

 

あなたのTOEICの点数は、他の受験者の点数や英語力に影響を受けることはありません。

 

唯一影響を受けるのはあなたの英語力によってです。

 

こう考えると、まさに自分との戦いだと言えます。

 

ちなみに私はどのパートで何点取るかという計画を1問5点として計算していますが、この計算方法も採点方式から考えれば間違いです。

 

あくまで目安として考えています。

 

長々と述べてきましたが、結局のところ採点方式はブラックボックスになっていて誰もその真意は分からないものです。

 

ですので採点方式のことを考える時間があれば、その時間を使って1問でも多く正解する努力をした方が賢いのは言うまでもありません。